純粋犬種には血統書が付いてくる

小型犬に限らず、犬を買うときや譲り受けるときは、血統書付きの犬かどうか確認しましょう。純粋犬種なら血統書が付いています。血統書がない犬は、雑種であったり、血統がはっきりしない犬と考えてよいでしょう。

といっても勘違いしないでほしいのですが、必ずしも「血統書があれば良い犬」というわけではありません。飼い主にとって良い犬というのは、健康であったり、可愛かったり、相性があったり、そういう要素が大きいからです。

しかし、あなたがもし純粋犬種を求めているであれば、必ず血統書を確認しましょう。私たちが純粋犬種かどうかを判断するには、血統書で確認するしか方法がありません。

血統書を発行する仕組み

血統書は、世界的な組織であるFCI(国際畜犬連盟)のもとで、各国のケネルクラブが発行します。正式名称を「国際公認血統証明書」といい、日本ではJKC(ジャパンケネルクラブ)をはじめ、JCC(ジャパンコリークラブ)、PD(日本警察犬協会)などが発行しています。

手順としては、純粋犬種の犬が生まれたとき、ブリーダーなどがJKCに申請し、ベルギーにあるFCI(国際畜犬連盟)の承認を受け、厳密な審査を経て血統書が発行されます。それが譲り受けの際に名義変更され、あなたのもとへ届くわけです。

注意したいポイントをひとつ。上記のような権威ある血統書はまず安心ですが、ブリーダーなどが独自に発行している私的な血統書も実際には見かけます。その場合は信頼性をよく確認したほうがよいでしょう。悪徳業者がウソを書いた血統書を付けて、犬を高く売ろうとすることもあるからです。

血統書は戸籍謄本のようなもの

血統書にはおおむね以下の事項が書かれています。

◎犬名(ブリーダーが付けた登録名)
◎犬種(JKC管理下の正式な犬種名)
◎登録番号(血統書をなくしたとき再発行に必要。必ず控えましょう) 
◎性別(オスかメスか)
◎毛色(体毛の色)
◎繁殖者名(ブリーダーの住所・氏名)
◎所有者名(譲り受けた者の住所・氏名。名義変更もできます)
◎譲受年月日(譲り受けた日)
◎生年月日(犬の誕生日)
◎登録日(血統書が登録された日)
◎出産頭数(一緒に生まれた兄弟姉妹犬の頭数) 
◎登録頭数(その内、登録された頭数) 
◎一胎子登録番号(一緒に生まれた兄弟姉妹犬の登録番号)
◎父母、祖父母、曽祖父母にさかのぼる血統(チャンピオン犬なども確認できる)

血統書は純粋犬種であることを証明するものですが、貴重な情報源でもあります。記載事項を参考にすれば、子犬の段階でも、成犬になったときの容姿、性格、毛並みなどの予測がつきます。また、犬種ごとにかかりがちな病気などに備えることもできます。

血統書

小型犬の血統について

今はペットとしてよく知られている小型犬も、昔は猟犬や番犬として人間に奉仕していました。たとえば・・・

チワワ
メキシコのトルテカ族が飼っていたテチチという小さな犬が原型で、19世紀にアメリカでチワワに改良されました。

プードル
体は小さいですが水辺の獲物を捕獲するのが得意なため狩猟犬として飼われ、現在はペットになりました。

ポメラニアン
ドイツのポメラニア地方でソリを曳いていたスピッツの仲間。体重が10kg以上ありましたが、品種改良で小さくなりました。

こうした品種改良による小型犬も、純粋犬種であれば血統書が付いてきます。血統書の付いた犬を買ったときは、しっかり読んで活用しましょう。

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