ネコナデ

ネコナデ

日本 2008年
監督 大森美香
出演 大杉漣 青山倫子 黒川芽以
螢雪次朗 原日出子 鶴見辰吾

辛い時は誰かに慰めてほしいのです…

本当に辛い事がある時に言葉に出せない人がいます。辛い事を人に話して人に嫌な思い、辛い気分にさせたくないからです。でも、ほんとはそんな時が一番誰かに慰めてほしい時なのですが…

人間にもきびしいが子猫にもきびしい。

IT企業の人事部長・鬼塚太郎は、会社のリストラ計画の為、社員のリストラ宣告を行うのが仕事です。宣告する社員達に厭味を言われながらの仕事はやはり疲れ、鬼塚を中傷する怪文書も社長の元に届いたりして胃薬を飲む毎日。一方、人事部では新入社員も採用しており、矛盾を感じたりしていました。

そんな鬼塚のほっとする時は、帰り道のベンチで缶コーヒーを飲むひとときです。ある日の事、ベンチの近くでカップルが捨てられた子猫を軽い感じで飼うか飼わないかを相談しているのを見て「責任持てないならちょっかいをだすな」っと説教してしまいます。彼の人事部での信条は捨てられた子猫にもきびしいのです。

でも、やっぱりほっておけないのです。

鬼塚は、家でも「家で猫を飼う事」を説教したりするきびしい父親です。ところが、翌日同じ場所で、昨日捨てられていた子猫が一匹だけ残っているのを発見します。小さな子猫をそのままほっておく訳にもいかず、家族に黙って家に連れて帰ります。猫の事で説教したので家では飼えません。困った彼は会社で研修用に借りていたマンションの空き部屋で子猫をトラと名付け飼う事にします。やがて彼は、トラをなでる度にほっとする自分に気付くのでした。

鬼塚の新入社員への研修はきびしく社員達も不満げ。駅前の広場で社歌を唄わせたり、その目的も意味不明です。そんな研修に社員達は反抗ぎみになり、鬼塚はますますトラの部屋に入り浸ります。

ところが、そんなある日トラが行方不明になってしまいます…。

不思議な力に癒されます。

仕事とはいえ、人が嫌がる事を強いるのはとても辛い事です。ましてや、その人の人生の関わる事などなおの事です。そんな日々を子猫のトラに心を癒される鬼塚でしたが、やがて彼は自分のするべき事に気付き実行します

ほんとの心を気付かせる…。猫にはそういう不思議な力があるのですね。


ライティング−貴樹諒音(たかぎりおん) ブログ『明後日の憂鬱』

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