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October

犬は人ではありません

2012.10.25 TOTAL ACCESS:128

犬は人ではありません

行方不明になった痴呆症の老人**さんを匂いで追跡して無事に保護したお手柄な警察犬が居ました。その時ヒューチャーされた担当訓練士さんのコメントの中にこんな言葉が。

ドラマチックに捉えすぎ?

「発見でき、周囲が喜び明るくなったのを察知して、○○も喜んでいた」。

すばらしい、実に正しい表現だなあとしみじみ納得してしまう。つまり警察犬の○○は行方不明の**さんを探したくて探したわけではないのだとこの訓練士は言っている。
〇〇は「**さんの奥さんや子供さんがこんなに心配しているから、何が何でも俺が助け出すんだ!」と思って一生懸命に追跡した、、というワケではない。ただこの匂いを追跡しろと言われ、いつもの訓練と同じ様に追跡して行った結果、結果として人を発見した。そして、周りが何だか喜んでいて、訓練士に誉めてもらえて嬉しかった、それが真実。
多くの愛犬家はこの部分を、いつも勝手に擬人化してドラマチックに捉えすぎてしまうのです。

犬の本質のうちの75%は「本能」

犬の本質のうちの75%は「本能」で、人が飼育したあとのトレーニングや自己の体験によって後天的に習得する特性は10%だけと言われています。残りの15%は遺伝的特性。この事実を本当に理解していないと犬を本当に分かる事はできません。犬に近い所で生きている人間は、犬が人間でないことを良く知っていますし、犬のコワサも知っています。もちろん犬は言葉がある程度分かるし、色々な事を理解するとても賢い動物ですが、人間にとって都合の良い捉え方だけで分かった気になっていると、後でとんでもないシッペ返しが来るかもしれません。

英国の高名なドッグトレーナーが言っていました。「犬は人ではないから、人としてではなく、犬として躾けるべき。」犬の数が子供の数を超えた「ペット共生社会」の日本で、忘れずにおきたい言葉です。

自分の「犬」とのふれあいの時間を大事に

自分の犬を警察犬にしたいと思う人が増えていると聞きます。心理としては自分の子供を東大に入れたい親みたいなものなんじゃないかなと。
警察犬訓練所に預けて自分の犬を訓練してもらう飼主さんは、「犬の訓練」をなんだと感じているのでしょうね。
犬を飼う醍醐味って、結局一緒に過ごす時間にあると思うんです。何ヶ月も何年も訓練士に厳しい訓練をしてもらって、その上で自分のあずかり知らぬ所で愛犬が賢くなって賞をとったとして、それって嬉しいのかしら?
犬は犬、人ではありません。だからこそ、人として、自分の「犬」とのふれあいの時間を大事にしてほしい、、、そう思う今日このごろです。

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