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プロのシッターとは?万全の準備が必要ない事を祈って

2012.04.27 TOTAL ACCESS:22

プロのシッターとは?万全の準備が必要ない事を祈って

最近人気のペットの職業に「ペットシッター」があります。若い女性や主婦層が取りたい資格として人気が高まっています。

お留守中の飼い主さんに代わってワンちゃんネコちゃんの面倒を見るサービスですから、ご飯をあげたりお散歩したり一緒に遊んだり、、と業務は楽しいイメージですよね。実際にシッターを目指す方とお話していると、特に特殊技能が必要なわけでもないし、空いた時間で手軽にできるし、ワンちゃんやネコちゃんと会えて楽しいし、、と、愛犬家や愛猫家が割とお手軽な気持ちで趣味の延長で勉強を始められる方が多い様な気がします。
でも、意外にこの考え方はクセモノかもしれません。実は全くお手軽な仕事ではないからです。

プロのペットシッター

確かにシッターを目指す時、トリマーやトレーナーと比べればお勉強する内容は少なくて済むのが事実です。高いレベルの特殊な技術を身につけなくても、通り一遍の業務はこなせます。正直に言えば、ご自分がワンちゃんやネコちゃんを飼っていらっしゃる方ならば、ある程度の業務は普通にこなせるはずです。だからこそ逆に、それでもシッターのプロフェッショナルが居るという事の意味を考えてみて頂きたいのです。

例えばシッターのお打ち合わせでお客様のご自宅に伺った際にご依頼頂いた理由をおききすると「知人に無料で頼むのも負担だから」というお返事と共にとても多いのが「これまでは友人に頼んでいたのだけど、何かあった時にプロの方が信頼できる気がしたので」というお返事です。まさにここにプロフェッショナルとしての存在意義があります。「何かあった時にどうするか」それを常に考えてキチンとした対応ができるのがプロだからです。

20歳のネコちゃんのお世話

あるシッターは20歳のネコちゃんのお世話を頼まれ、最初はさすがに荷が重いとお断りしようとしました。でもお客様はご高齢で手術のための入院が必要で、預かってくれる知人もなく、老齢のネコちゃんにはホテルに預ける事も大きな負担です。何があっても責任は問わないからと懇願されて引き受けたそのシッター中、お客様の手術の当日に、その老ネコちゃんは亡くなりました。
亡くなっているのを見つけたのはお世話に伺ったシッターでした。ある程度の覚悟はしていたものの、それはそれはショックでその場で泣いてしばらく取り乱してしまったと言います。気を取り直し速やかにお客様のご家族に連絡し手術中のお客様のお嬢様と相談したところ、どうしても親御さんと会わせてやりたいとお願いされ、冷たくなったネコちゃんを箱に入れて病院の外まで運んで手術を終えた飼い主さんと対面させてあげたそうです。飼い主さんは私の代わりに死んでくれたんだねと泣いてすがってお別れをし、良いシッターさんに最期をみてもらえて本当に良かったと泣きながら何度もお礼をの言葉を口にされたとのこと。
その後も葬儀の手配やネコちゃんの使っていたグッズなどの処分(愛護ボランティアに寄付)のお手伝いまで全てお世話したそうです。
経験を積んだベテランシッターですが、さすがにこの経験は強く心に残り、シッターとしての責任の重さとお客様との絆の大切さと心の通い合い方に大きな感動を覚えたと言います。シッターをやっていてよかった、そしてこれからも頑張ろうと思ったと。

プロフェッショナルのペットシッターは、こういう覚悟をもって何があっても対応できる準備をして、1匹1匹のペットのお世話を引き受けています。
その準備が全く必要ないであろうことを日々祈りつつ、それでも万全を期して。

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