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October

犬好きに犬の仕事はできるか

2012.10.27 TOTAL ACCESS:204

犬好きに犬の仕事はできるか

「犬が好き」と言う理由でペットのお仕事に就く事は可能でしょうか?と質問を受ける事があります。
「犬が好き」と言う理由でペットショップを開業したりペット関係の職に就いた方の多くが、その仕事の過程で多くの悩みを抱えることになるのは事実です。「犬好き」であるがゆえ得をすることも幸せを感じる事もありますし、「犬好き」であるがゆえに損をして苦悩することもあるわけですから、あとは向き不向きと、自分なりの覚悟であるように思います。

ペットショップの経営

昔から「好きで経営するペットショップは儲からない・・」と言われてきたのも事実です。
一番分かりやすい例が、生体の治療費や管理費などでしょう。たとえば3万円で仕入れた子犬が病気になった場合、その治療費が3万円以上かかるのであれば普通の「物」であれば治療はしないで「もう1個」仕入れるのが普通でしょう。ここで常にお金をかけてでも治療していたら、確かに儲からないショップになるでしょう。陳列に並んだ子犬が皮膚病や感染症になったりしたらなおさらです。治療よりも他の犬から遠ざける事の方が商売の上でははるかに重要です。遠ざけてドコにやるのか?犬好きの悩む所です。
商売の常識を超えたお金をかけて治療してあげたとしても、治療の終わった子犬は完治した頃には多くの場合「売り時」を逃しています。可愛くて高く売れる時期、は終わっているわけです。また注射のために体の一部の毛が刈ってあったり、毛が抜けていたりして、すぐにお客様に売る事ができなかったりします。自分は治っていても病原を排出し続ける病気もありますから要注意です。
そんな大変な思いをして損をして、それでもその子犬を販売するのか、、ビジネスとして捉えると確かに悩むところではあります。

貴方は犬の売買ができる?

また犬に特別な「思い入れ・こだわり」のある人は、犬の売買には向かないでしょう。
ブリーディングにどんなに気を使ったとしても、母犬は常に最善の子犬を産むわけではありません。耳の立たない日本犬や尾の曲がったビーグル犬を売らねばならない場面もどうしても出てきます。
またお客様も十人十色です。ジャックラッセルは1日に3時間お散歩に行ける人にしか売らない、セントバーナードは100坪以上の庭のある客にしか売らない、などと言っていては、もちろん商売にはなりません。犬談義もほどほどにしておかないと、本音で議論をしたり、客を選んだりしていたのでは、陳列の子犬はすぐに成犬になってしまうのです。
黒いマルチーズが欲しいというお客様もいますし、飽きたから返品したいと言ってくるお客様もいます。本気で一々怒っていたら身がもたないのも事実です。

「見過ごす」よりは「変えて行く」を考えて

考えれば考えるほど「犬好き」には苦労と悩みの多い仕事である事は間違いありません。だけど貴方がこのビジネスから目を背けたからと言って、この業界が変わって行くわけではないのです。目を背けたくなる様な現実は、「見過ごす」よりは「変えて行く」方が現実的ではないでしょうか?
悩み多き日々ではありますが、私は犬が好きです。

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