犬と本当のコミュニケーションを! 犬の自主性を活かすDOGSHIPのトレーニング
 犬を飼って直面するテーマが「しつけ」ではないでしょうか。 何をしても、何を見ても吠える、言うことを聞いてくれないなど、犬とのコミュニケーションに悩む人も多いと思います。 そんな犬とのコミュニケーションに一石を投じる試みが「DOGSHIP」です。
 「DOGSHIP」は、強制的に犬と飼い主を指導していくのではなく、犬の自主性を活かし、 犬と飼い主が豊かな生活を送ることができるようしつけのトレーニングを行います。 そのためには、どの犬も同じではなく、どんな犬種か、どこに住んでいるか、飼い主の犬についての知識はどれくらいあるか、 そして飼い主が、その犬とどういう暮らしをしたいかをすべて踏まえた上で、トレーニングをしていくというのです。

 では先日行われた「DOGSHIP」のトレーニングを紹介しましょう。この日はストリートスマートコースが開講されていました。 まず、アイコンタクトの復習から始まります。犬も人間も同じ動物なので心理や行動は共通するところがある。 例えば相手を全面的に信頼していなかったり、本当は正しいと感じていないことを言うときなどは、相手の目をしっかり見られないことがある。 だから、そんな気持ちを捨ててしっかりアイコンタクトを取ることが大切であると、犬とのアイコンタクトに関して、 飼い主の気持ちも大切であることを最初にお話しされました。
 次に自分の犬だけにわかる指示語であるコマンドを考え、それを飼い主が犬に教えるトレーニングです。 オリジナルのコマンドを使うことで、飼い主さんと犬との一体感がさらに強まったようです。 その際に新しいコマンドがどういう意味なのか、 経験を通して犬たちにわかってもらうことが大切だと「DOGSHIP」キャプテンでトレーニングを行う須崎大さんは強調します。 犬は人と違い言葉がわからないので、こういう言葉(コマンド)はどうするといいのかをわかってもらい、そう導いてあげるのが飼い主の役目でもあるのです。

 さらに、自分から離れたところで遊ぶ犬を、近くに連れ戻すなどの遠隔操作や、歩く、止まるなど誘導のトレーニングも行いました。この日の参加は3頭でした。 「DOGSHIP」のグループクラスは少犬頭制を取っているそうです。 それは、トレーナーが目をきちんと配れる数ということもありますが、トレーニングを密度の濃いものにし、 内容を充実させることに加え、課題に追いまくられたり、他の犬と比較されたりせずに、 飼い主の人にもテーマにじっくり取り組んでもらい、 つまり参加するみんなに楽しんでもらいたいという主旨からです。
 次に自分の犬だけにわかる指示語であるコマンドを考え、 それを飼い主が犬に教えるトレーニングです。  ここに紹介したトレーニングの様子は、もちろんほんの一部で、 どれも、楽しく、そして実用的であり、自宅に帰っても続けらえるものです。 「短時間で強制的に訓練するしつけもあるかもしれません。 でもそうすると、犬の個性を否定することになる。そうはしたくないんです。

 しつけには犬と楽しく過ごすために行う"自分のためのしつけ"と"まわりへの配慮のしつけ"があると思います。 その二つを同時に取り入れるといいですね。しつけは、人それぞれスタイルとやり方があると思います。 それをまず第一に認識することが必要ですね」と須崎さん。 「DOGSHIP」は犬との生活を充実させ、そして、犬のとのふれ合いを通して、 私たちの生活を豊かなものにしていく、その推進力になっていくであろうと思われます。

ASH(アッシュ)と内藤さん
ステップアップしていくのが実感できていいですね。「DOGSHIP」のしつけの指導法に共感して、参加しました。

ゆずと藤下さん
犬の個性を大切にし、自分でも気が付かない、犬のいいところを教え誉めてくれるので毎回発見があります。

カンスケと桜井さん
「DOGSHIP」で聞いた話しや経験から、"犬を飼う"から"犬と暮らす"に意識が変わりました。犬は付属ではなく、家族なんですね。

「DOGSHIP」キャプテン・須崎大さん

DOGSHIP INC は、ニューヨークに拠点を持つソーシャルカンパニー。 ニューヨークはかってペットブームがあり、そのとき、きちんとした基準ができていなかったので、 今のニューヨークは、犬と人の間にさまざまな問題が起こっています。日本もやがてそうなりかねません。 だから日本がそうならないように、今からきちんとしたしつけが成されている犬を増やすことが大切だと思います。 そうして社会に貢献するのが、わたしたちDOGSHIPのミッションだと考えています。犬も人も同じ動物です。 だから人間がきちんと導けば、しっかり理解していくはずです。そうすれば、犬も人も住みやすい社会になっていくでしょうね。
PROFILE
宝塚市生まれ宮崎県育ち
DOGSHIP INC Captainとして舵を取る。 1998年明治大学理工学部卒業後、カナダ・バンクーバーに渡り、訓練士養成学校に入校し首席で卒業。 後、警察犬のトレーニングも担当するSierra k-9(現 K9Kinship)のオーナー・ジョアン・クラッチャを師事。 犬の本能をも刺激する「セントトレーニング」を通し、犬の生態と行動心理を学ぶ。 2000年1月、日本での活動を開始し、 2005年ソーシャルカンパニー『DOGSHIP INC』を New Yorkに設立し、現在トレーニングを行う一方、講演や雑誌などで広く活躍。 著書「くんくんゲーム(学習研究社)」は、台湾でも発売され「いきいきドッグの育て方(小学館)」もある。 動物行動心理学論文作成のため、現在東京都港区にある Life Science Laboratory に在籍中。NPO 法人 gentle one メッセンジャーも担当。

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